移動の最中に、前述の本を読んだ。
報道災害【原発編】事実を伝えないメディアの大罪
上杉隆・鳥賀陽弘道
幻冬舎新書 840円
リンクは、過去記事に。
私の書くことに関心を持ってくださるのであれば、その、みなに読んで欲しい本。
お勧めです。
ある意味、日本の現状のメディアリテラシーの現状を、正確に書いた本だと言える。
バイブルかも。
タイトルの通り、今回のものは、報道による災害だという趣旨。
70年前の大本営発表を鵜呑みにした過去の反省が生きていない。
メジャーなテレビ・新聞が、機能せず。
政府や東電の発表をそのまま【広報】する機関としてか機能していない。
原発事故が危機的な状況を作っていることを国民が未だ認識できていないという事実。
そのことによって、避けられた被爆が起こっていると言うこと。
今後、この国でどんなことが起こってくるかと考えると、恐ろしくなる。
メディアリテラシー教育に関わってきたが、今回の事象は、本当に思うことが多い。
大マスコミの報道はほとんど、無意味。
信頼できる情報ソースをたどってツイッター等で、情報に当たることができれば、かなり早い段階から危機的な状況は把握できた。子どもたちを避難させることもできた。それを、大マスコミがしてこなかったことが、犯罪的。
昨今、ようやく大マスコミが伝えてきたことが、以下に嘘だったか、みんなが思うようになってきた。
でも、どうしてそうなっているのか、根本的なことが変わらない限り、理解されない限り、変わらないという絶望感に似たものも、本書では感じた。
子どもたちには、多様な情報にふれるなかで、それはほんとうだろうか、なぜそんなことが言えるのか、本当のことはなんなのか、そういうことを吟味しながら、考え判断できる力をつけていくことが、私たちの責務だと思う。
なんてことを考えながら、NHKの会議に参加していたものだから、どんなことをどこまで発言しようかとかなり悩みつつの参加となった。まあ、今回の会議の趣旨に添った発言はしたつもりだけど。